
大日本印刷が成りすまし詐欺を伏せぐ手段として、1枚のカードで指と手のひらの両方の静脈認証に対応する
『生体認証ダブル搭載ICキャッシュカード』を開発した。
指静脈と手のひら静脈の両方の生体認証機能を1枚のカードに搭載した『生体認証ダブル搭載ICキャッシュカード』に対応したICキャッシュカード標準パッケージを、本年8月上旬より提供するようだ。
【背景として】
近年、全国の金融機関は、キャッシュカードのなりすましによる被害を防ぐために、生体認証による本人確認の対策の導入を進めていましたが、多くの金融機関では、指静脈か手のひら静脈のどちらか一方の認証方式を採用してきた。 1枚のカードだけでは、異なる方式を採用する金融機関のATMで生体認証機能を使用することができませんでした。 現在、金融機関では、生活者の利便性を高めるために、自社とは異なる生体認証方式を採用する金融機関とのATMの相互利用を検討しています。 DNPは、この相互利用に向けて、両方の生体認証方式に対応した『生体認証ダブル搭載ICキャッシュカード』を、2006年5月に開発し、これまで約30の金融機関へ納入してきました。今回、生体認証ダブル搭載ICキャッシュカードの発行処理全般を最適な仕様としてパッケージ化することで、金融機関が短期間かつ低コストで導入できるようにしました。
【生体認証ダブル搭載ICキャッシュカード標準パッケージの概要】
1.パッケージ利用によるメリット 生体認証機能を搭載したICキャッシュカードの発行には、全国銀行協会のICキャッシュカード標準アプリケーションの理解をはじめ、ICカードの種類や機能、発行用データ授受システム、発行システム、暗号鍵管理システムなど、検討事項や開発事項が多く、初期費用の他、最低でも1年の準備期間が必要とされています。この標準パッケージを利用することで、発行までの準備期間を7ヶ月に短縮でき、発行に必要な初期費用を従来の半分程度にコストダウンすることができます。
2.標準化項目 ・ICカードの種類と機能 ・データ授受システムとフォーマット ・発行システムと運用方法 ・暗号鍵生成システムと運用方法、管理方法 ・各種印刷物(台紙、封筒など) ・基本作業とスケジュール
3.対象のカードについて 生体認証機能を2種類搭載するためには、マルチアプリケーションカードで容量が大きいICチップが必要となり、コストアップが課題となっていました。DNPでは低価格のマルチアプリケーションカードとして、Java CardTM『DNP Standard−J AxV4』と、MULTOSTM『DNP Standard−M 4.218a』を用意している。