糖尿病食と健康食品
近頃では、健康食品の中には血糖値を下げる、とうたっている商品が見られます。 糖尿病の方は、そうした商品に関心があるのは無理もありません。
しかし、すでに医師の診察を受け、薬を処方してもらっている場合には、 血糖値を下げる薬も飲んでいるのですから、そうした健康食品を利用すると”低血糖”になる恐れを含んでいます。</p>
安易に誇大な宣伝に乗らず、健康食品を利用する場合には必ず医師と相談したうえ、利用するようにしましょう。
また、薬を処方されていない場合でも、血糖値を下げる効能のある食品を大量に飲食してはいけませんし、 複数の健康食品を利用していると”思わぬ健康被害”にあう危険性があります。
血糖が正常値の人が血糖値を下げる商品を利用するのも危険なんです。 厚生労働省が許可した特定の保健の目的が期待できる特定健康用食品で、 食後の血糖の上昇を穏やかにする表示のある商品であっても、 糖尿病の人は事前に医師と相談してくださいと注意書きがあるのです。
健康食品は”医薬品ではありませんので”、病気を根本から治すものではありません。
何よりも、その健康食品は安全といえるのでしょうか? 個人輸入やインターネットで違法な成分が含まれている商品を購入して健康被害にあった例も多々あるようです。
低血糖になると、生あくびが出たり、冷や汗、脱力感などの症状が出てきます。 重症になると、昏睡状態に陥ることもありますよ。
この症状は薬や”インスリン”を利用している場合にも起こりうるのです。 健康食品に頼る食生活ではなく、 3食を規則正しく栄養バランスに気をつけた食事と適度な運動が糖尿病の方には一番大切なことなんです。