糖尿病と運動療法の効果
食事と運動、両方が糖尿病の治療の基本です。 運動をするための筋肉を動かすエネルギーには、ブドウ糖(血糖)が必要になります。
要するに、運動するということは、血液中の余ったブドウ糖が、筋肉の細胞内に取り込まれること。 その結果、血糖値が下がるのです。 このようなことから、運動はインスリンの働きが悪い糖尿病の人には大切な予防改善法なのです。 運動療法では、脂肪を使う事により、体重の減少・ストレス解消・体力の増強で健康な体づくりの効果が望めます。
血糖値は食事の後1時間〜1時間半でピークになるので、この時に運動を開始すると血糖を抑えることができます。 運動はウォーキング、ジョギング、水泳など「有酸素運動」がいいですね。
運動療法による、糖に対する効果は約48時間程度と言われています。 運動量の目安としては、1日150キロカロリーの消費。 ウォーキングの場合なら30〜40分。 軽いジョギングだとすれば、20分くらいが目安です。
毎日できなくても、週4回や1日おきと、あなたのできる範囲から始めましょう。 また、通勤や買い物などの途中で、歩く時間を積極的に作るなどして、生活リズムの運動を組み込むのも一つの方法でしょう。 掃除や階段を歩くなど、日常の動きも運動につながります。
ただし、血糖値が極端に悪い時や、高血圧などの場合には、運動によって”合併症”を起こす場合もあります。 運動療法は、医師と相談の上、適切に行ってください。
ただし、運動だけでは血糖のコントロールはできません。 規則正しい食事を取ったうえで、運動を続けることによりうまく血糖値をコントロールができるのです。