ピロリ菌と胃腸について

胃腸の病気/ピロリ菌って最近よく耳にしますが、何?


胃腸の病気/症状このピロリ菌胃腸 の調子を悪くしているんですね!

胃腸の病気/ピロリ菌の正体

急性の胃潰瘍


正式名称は「ヘリコバクター・ピロリ」 。長さ約2.5μm(1μm<ミクロン>は1/1000mm)のらせん形の細菌です。


 風邪薬などの消炎鎮痛薬の服用や、精神的なストレス、アルコールの飲み過ぎなどが原因となって、「胃の痛み、胸やけ」などが突発的に起こり、血を吐くこともあります。


■慢性の胃潰瘍

 胃潰瘍の約9割を占める慢性胃潰瘍の症状は、胃や背中などの痛みが慢性的に続きます。特に空腹時に痛むのが特徴です。慢性胃潰瘍はピロリ菌の感染が原因になっています。


■ピロリ菌と慢性胃潰瘍

 ピロリ菌に感染した人のすべてが慢性胃潰瘍になるわけではありません。ピロリ菌に感染するとまず、すべての人が慢性胃炎となります。その中の一部が進行して萎縮性胃炎、さらにその一部が慢性胃潰瘍や胃がんになります。


日本の中高年の人の70〜80%の人がピロリ菌に感染していますが、そのなかで慢性胃潰瘍にまで進行するのは約2〜3%、胃がんになるのは0.5%程度と言われています。


 また、ピロリ菌に感染してから慢性胃潰瘍を発症するまでには、数十年かかると考えられています。  ピロリ菌の感染経路は、まだよくわかっていませんが、口から胃の中に感染するのだろうと言われています。


ピロリ菌に感染すると、自覚症状として、むかつきや胃の不快感、軽い上腹部痛などが起こりますが、1週間ほどで治まり、その後は何の症状もないので、気づかない場合がほとんどです。


■ピロリ菌の除菌

 慢性胃潰瘍の人は、ピロリ菌を除去しない限りほとんどの人が再発をくり返しますので、ピロリ菌を除去する除菌療法を受けることをお勧めします。除菌療法とは、2〜3種類の抗生物質を1〜2週間、毎日服用する方法です。


 しかし、現在のところ、この除菌療法には、健康保険が適用されていません。治療を行っている医療機関も限られていますので、かかりつけの医師に相談してみましょう。


非常に強いウレアーゼ活性(尿素を分解しアンモニアを作る働き)をもっており、作られたアンモニアが胃の粘膜を侵すとされています。 アンモニアで自分の回りを中和するので、強い酸を持つ胃の中でも生きることができます。 消化性潰瘍、慢性胃炎、胃がんなどの原因にもなるといわれています。


長年、胃酸のような強い酸の中には細菌は生息しないと考えられていましたが、オーストラリアの研究者が慢性胃炎の人の中から、細菌の培養に成功し、後にヘリコバクター・ピロリと名付けられました。ピロリ菌は胃の粘膜内にもぐり込み増殖し、毒素を分泌することで炎症を起こしたり、ひどい時には 潰瘍を作ります。


ピロリ菌は免疫力の弱い幼児期に水、食べ物、唾液から感染するといわれていますが詳細はいまだ不明です。日本においてピロリ菌に感染している人は3000万人から4000万人と推定されており、感染率は若年層では低いですが、40代以上の中高年層では8割以上と高くなっています。ピロリ菌に感染した人のほとんどが 慢性胃炎になりますが、潰瘍になる方はその中の一部の人であり、胃がんになる方はもっとまれです。


胃腸の病気/ピロリ菌と胃腸の関係

こうした潰瘍疾患に対しピロリ菌の除去治療を行うと再発率が極めて低くなり、いままで難治性の潰瘍であっても除菌治療で完治する例が多くみられるようになりました。日本では平成12年より除菌療法が本格的に始まり、潰瘍に対して日常臨床上、広く実施されるようになってきました。


胃腸の病気/ピロリ菌の検査

ピロリ菌の検査は、息による検査や胃内視鏡(胃カメラ)により採取した胃の粘膜を調べ判定します。潰瘍を患った方はもちろん、普段から胃の調子が悪い方はピロリ菌が悪さしているのかもしれません。早期発見、早期治療により不安のない毎日を過ごしましょう。



当サイト管理人は2年前に胃潰瘍の手術を受けました。突然の腹痛を伴いそのまま入院。 悪性ではなく良性だったために胃カメラによる手術を行い二週間の入院生活。それはとても 落ち込みましたが、今はなるべく健康に気を使い日々を過ごしています。