ストレスからくる、過敏性腸症候群という名の 疾患!
近年「過敏性腸症候群」という疾患が話題になっています。
普段から「胃腸が弱い」と感じ、慢性の下痢が、食事と無関係に起きる疾患です。
特に会社や学校に行く日の朝食後にお腹の調子が悪くなったり、トイレにすぐ行けない状態の時に下痢を起こします。腸に形態的な異常がないにもかかわらず、腸が正常に機能しない疾患です。
便意が強く、便をしたい気持ちは強い(おなかがしぶる)のに十分排便がでなく、残便感や不快感が残ります。休日や体がリラックスしている時には、症状は現れません。腹痛の部位や程度は人によって様々ですが、左下腹部にでることが多いようです。
原因としては、胃腸と脳は自律神経によりつながっているため、脳が不安や精神的圧迫などのストレスを受けると自律神経を介してストレスが胃や腸に伝達され胃腸の運動異常を引き起こし、腹痛や便通異常が発生するためです。
治療方法としては、まず、消化器系の検査を受け、器質的病変(腫瘍、潰瘍、炎症性腸疾患:潰瘍性大腸炎など)がないことを確認しなければいけません。
年齢が若くても起きる疾患は多いので、まず、これらを除外しなくてはいけません。そして、生活環境や行動の変化などが、便通異常や腹痛などに影響があるか否かを分析します。リラックスした生活を目指すため、日常生活の見直しも必要です。軽い運動、スポーツや趣味を活かしたストレスの発散、十分な休息・睡眠をとることが大切です。