急性胃腸炎は、細菌性胃腸炎とウィルス性胃腸炎の2種類に分類されます。細菌性胃腸炎は俗に言う「下痢、嘔吐を主症状とした食中毒」のことで、宴会の席や仕出し弁当といった大量調理の時に発生しやすい。
また、保育園・学校・老人保健施設などで発生している感染性胃腸炎、などもあります。特に夏場に多く発症します。急性胃腸炎の原因としては、大腸菌、キャンピロバクター菌、サルモネラ菌、病原性大腸菌O−157などの細菌の繁殖によるものが原因です。
ウィルス性胃腸炎の場合は、「かぜの胃腸炎」です。
細菌性胃腸炎: 症状の特徴は、血便や下痢(ときに膿性)、激しい腹痛、反復する嘔吐、発熱で、重篤化しやすく、早めの医師の診察が必要です。
ウィルス性胃腸炎: やわらかい便を伴う下痢、嘔吐、発熱、鼻水、咳などのかぜの症状を伴います。細菌性胃腸炎にくらべれば重篤化はしにくいです。現在は、小児下痢症の原因とされるA群とC群のヒトロタウイルス、40、41型のアデノウイルスなど、疫学調査などの情報を元にこれらウイルスの詳細な検索を行っている。