浜松の浜松医科大付属病院でこのほど『オーダーメイド医療』というものが 確立されようとしています。
遺伝子情報を元に患者の体質に合わせた治療法らしいんです。
胃かいようや十二指腸かいようの原因で、胃がんとの関連性も指摘されている、 「ヘリコバクターピロリ菌」の除去治療で採用され、9症例すべてにおいて、除去に 成功したという。
患者一人ひとりに合わせた新しい治療法としてこれから医療現場にも浸透していく見込みだ。
9症例が100%成功!最新胃の病気の治療方!
ピロリ菌の駆除は通常、抗生物質と胃酸分泌抑制薬を使って 行われています。 ですが、菌が薬の耐久性を得て駆除率が年々低下するという問題が ありました。
そこで、遺伝子の違いによって薬の効き目が変化することに着目して、 患者さんの胃の粘膜を採取して、患者さんの細胞とピロリ菌を遺伝子調査して、 患者さんの体質を調べた上で、菌の耐久性や薬の代謝の違いに応じて、薬の投与 料や回数を変える『オーダーメイド医療』を発見した。
ピロリ菌の除去治療では、標準治療で70%だった除去率が、 『オーダーメイド医療』の場合では、96%に向上したということだ。
なお、9名の患者さんは、他の治療法ではピロリ菌の除去効果はなかったというが、 今回の『オーダーメイド医療』で全員除去に成功した。