おいしい餃子の焼き方には大きく分けて二つあります。一つは先に餃子の皮に焼き色をつける方法ともう一つは 後から焼き色をつける方法です。
前者はご家庭で好まれる方法で、餃子を焦すリスクが無く見た目は美味しそうに焼けます。 しかし、先に焼き色をつけるということはパリパリ感を損なうと言っても過言ではありません。
我々専門店の餃子屋は逆に後から焼き色とパリパリの食感を出すようにしています。 見た目で勝負するか、美味しさで勝負するかで焼き方は変わってきます。 ここで紹介する焼き方は後者の後で焼き色をつける方法を紹介します。
まずは、鍋をよく焼いて煙が出てきたら油を適量敷きます。 テフロン加工された鍋はそのまま油を敷いてだいじょうぶです。
水を餃子の1/4程度の所まで入れます。このときの注意は、あまり水を入れすぎないことです。 あまりにも水が多いと皮が柔らかくなりすぎて食感が損なわれる恐れがありますので、何回か作るうちに ご自分なりに水量を把握されるといいですね!
水を入れたら、そのまま”じっと”待ちます。途中で何回も蓋を取ったりしない事。 蓋を取ると鍋の中の圧力が外に逃げてしまいますので、一気に焼き上げるくらいの気持ちで望みましょう! また、中に入れる水に少量の小麦粉を溶かして入れると、羽根突き餃子が出来ますのでお好みで挑戦されて下さい。
鍋の中に水分が残っている時は”ピチピチ”と音が鳴っています。この音がなくなりましたら。鍋に集中です。 ここからは餃子に焦げ目がつき始めています。それはもうすごい勢いで色付きますので、なれないうちは、何回か確認されたほうがいいでしょう。画像の赤丸の所に茶色い色がついてくるかと思いますが、この色と餃子の裏の色は 同じになるはずですので目安として覚えておくと便利です!
さてフィニッシュです。餃子返しでお皿に餃子を盛り込んで見ましょう。どうですか”こんがり”おいしそうな餃子が出来たでしょうか。ちなみに、餃子職人さんは、音だけで餃子の焼き上がりが分かってしまいます。餃子職人を目指す?あなたは、餃子の焼かれている音をよく耳に焼き付けて美味しい餃子を作っちゃいましょう!!
中国の餃子
餃子発祥の地、中国では”焼餃子”はあまり食べません
餃子といえば”水餃子”です。あちらでは家族みんなで水餃子を多めに 皮から手作りして、あまった水餃子を翌日に焼いて食べるそうです。
水餃子はゆですぎると、皮が柔らかくなり 破けます。ですから、翌日は鍋で焼くのでしょう。
中国の人にとってみれば 焼き餃子はあまりものということになります